春区役② そして思うこと
- movicmen
- 2019年4月14日
- 読了時間: 4分
春区役、2日目。
今日も朝8時に、村のみなさまで集合。

昨日もそうでしたが、ご年配の方は、比較的軽い作業へ。
若い人たちは、ツワモノの方に連れられて険しいところへ。
僕たちの今日の作業は、「つくろい」と呼ばれるもの。
水路の補修と、昨日上げた戸を閉める作業です。

つくろいには、「しっくい」と呼ばれるものを使います。
しっくいとは、粘土と石灰と水を混ぜて、練ったもの。
これを必要箇所に塗りつけることで、固まります。
それにより、水漏れや破損してるとこを補修したり、
昨日開けた戸を閉じたりするのに使います。

粘土と石灰をよく混ぜ、

それを布の上に乗せ、水を加えながらよく練っていきます。

こんな風に、2人1組で、足で踏みながら練っていきます。

練り終わったら、肥料袋などに入れ、これをリュックに詰め込み背負って、山に入っていきます。結構、重いのです。
残念ながら、今日はさらに濡れる可能性があるので、カメラは持っていきませんでした。

これは昨日の写真ですが、このような戸を外したところを、また板をあて、しっくいで止めて塞いだり。
閉じてる戸で水漏れしてるところを、ヌキを通って内側に回り、しっくいを塗りつけ塞いだり。
そんなようなことをしました。
今日はお昼過ぎには、予定の作業が終了。
今年の春区役も、無事に終了しました。
…いやそれにしても、何百年も前、この水路を手作業で作ったということに、ほとほと感心してしまいます。
山の硬い層を、ツルハシやノミを使って、コツコツと掘り進めたんでしょう。きっと、気の遠くなるような作業だっただろうと思います。
どうやって、村までの道筋を定めたんだろう?
どうやって、きちんと水が流れていく勾配を、測ったんだろう?
ほんとに昔の人の能力は、計り知れません。
現代人よりも、ずいぶん能力が高かったんだろうなと、思ってしまいます。
人間、やればこんなことが出来るんだ。
と、勇気をもらえます。
…合わせて思うのは、昔の人は、今よりも、先を思っての行動が、ちゃんと取れていたんだろうな。と、いうことです。
うまく言えないけど、どんなに大変なことでも、先を思い必要なことであれば、きちんと実行できていた。
もっといえば、たとえ自分自身にはそんなに利益が無いようなことでも、誰かが・いつかは必要なことであれば、きちんとそれを思って、やっておいてあげるのが当たり前だった。
今は、個人としても、企業や行政など組織としても、もっと目線が近くなっていて、自分の保身や目先の利益が先立ち、ちょっと大変なことや、自分や目先にとって利益のないことであれば、それは出来ないというか、しないのが当たり前になってる気がする。
先を思えば、あとで自分が、もしくは誰かが、困ることは想像できることでも。
いや、想像することすらしないようになっちゃってるのかな。。
利益のない行動は、できない。しないのが当たり前。
今の世の利益とは、お金。
お金になるかならないか。それが、行動の判断基準。
そのせいで、お金にはならないけど、本当は価値のあること・本当はしなければならないこと、が、どれだけ端に追いやられてきただろうか。。
そのツケは、現代でも如実に現れてると思うし、この先、もっと顕著になってくると思う。
お金になるならないは関係なく、本当に価値のあること、しなければならないことに、自分の時間と労力を費やしていきたいな、と、思っています。
…すごく話が飛躍しちゃったけど、
今回の水路仕事を通して、あらためてそんなことを思いました。
午後からは、ファミリータイム。


あー、さっきの話とのギャップが。。
しかも今日は、嫁さんとの結婚式記念日なのです。
結婚記念日じゃなくて、式を挙げた日。
なので、ちょいとお酒を買って、
帰って嫁さんがシチューをつくってくれて、みんなで乾杯。
子供たちも、特別にオレンジジュース。
ほろ酔いになって、こどもたちとお風呂に入って、
21時みんな就寝。
さて、また明日から、コツコツと。
必要と思われるべきことを、ひとつひとつ、やっていきましょう。。