道具を買う そして考える
5時起床。日記、ブログ。
6時半みんな起床。
朝ごはんを食べて、8時みんな出発。
掃除洗濯をして、9時半から作業開始。
1時間ほど、昨日少し残ってた風呂の中塗りを仕上げ、今日はこれで作業終了。
中塗りで使った道具の整理と、現場の整理をし、
今日はちょっと外出。
少し、必要な物の買い出しに行ってきます。
まずは、先日小型のチェーンソーを検討していた、農・林業機具屋さんの、メリー商会さんへ。
…ついに、購入してしまいました。
結局、小型のチェーンソーは、マキタの充電式のもの。( MUC254というやつ)
そして、バッテリーが汎用できて、結果的に費用が少なく済むということで、充電式の草刈機も同時購入してしまいました。
草刈機はバッテリーを2個使用するタイプ。
したがって、その付属の2個のバッテリーを汎用するということで、
チェーンソーは本体のみの購入。(チェーンソーはバッテリー1個で動くのですが)
バッテリーが高いので、いずれ両方買うなら、先にバッテリー2個付きの草刈機を買って、そのバッテリーをいろんな物に使い回すほうが効率的、と思ってのことなのです。
草刈機は一応ボロいけどガソリン式のを持ってるし、目下必要なのはチェーンソーだけだったので、相当迷いましたが…。
〆て9万5千円。
清水の舞台から飛び降りる気持ちです。
でも田舎暮らしをしてると、草刈機の使用頻度はかなりのもの。
ガソリンもそこそこ食うし、始動や燃料補充の手間も考えると、
確実に使い勝手は良くなりそう。
そしてクリーン。
これから電気は、自給する予定ですし。
チェーンソーも、樹木仕事だけでなく、これからの薪集め・薪作りに、大活躍してくれそうです。
本当、使い倒してやろうと思います。
これがチェーンソーで、
これが草刈機。
両道具は、また使ったときに感想を書きたいと思います。
次は、今行ってる風呂作りの、次の工程、石張りの目地入れに必要なものを買い出し。
・笹葉ゴテ
・左官スポンジ
・目地セメント
などを購入。
コテは、以前左官さんに教えてもらった、品揃えが豊富という老舗の刃物店に行ってみました。大分市にある、丸信刃物店というところ。
こういうとこに行くと、いろいろと知らないことを聞くのが面白い。
これが笹葉ゴテ。
プロじゃない身で、いろんな身の回りのことを自分でやろうとすると、
いろんな道具が必要になるし、いろんな道具が存在することを知ります。
そして道具の良し悪しで、作業性や仕上りが、確実に左右されることを知ります。
そしてまたそのひとつひとつの道具が、作られ方、使い方や手入れの仕方、歴史、など、とても奥深い。
知るたびに、人間の知恵というものはすごいな、と感心してしまいます。
どういう暮らしの中で、何のためにこの道具が存在してきたか。
ほとんどの道具が、人間の暮らしの中で、身の回りにある自然界の様々なものを、最大限活用するために生まれたものだと思います。
道具を紐解くことで、人間と自然との付き合い方の歴史みたいなのも感じることができて、とてもおもしろい。
今はホームセンターなどに、それなりのものは何でもそろってます。
でも道具のピンキリを知ることで、その道具とそれを使う背景の本質が見えてきて、自分が選ぶべき道具が分かってきます。
僕はその道一筋のプロになろうとしてる訳じゃないので、すべて一流の道具がベスト、というわけじゃなく、身の丈に合ったものを選びたいと思っています。
それでも、これから長い年月、できるだけ身の回りのことは自分でやっていくんだという決意を込めて、しっかりと作られた道具を、丁寧に長く使っていこうという気持ちで、選んでいます。
…余談ですが、今述べた道具の歴史や背景を考えてくと、歴史を重ねるにつれ、道具は、
どんどんと人間勝手なものになってってるように感じます。
昔から、人は、自然物から様々なものを享受して、生きてきたと思います。
でも昔は、そのやりとりのペースも、もっとスローだった。
人が本当に必要な分だけ頂いて、
それを余すことなく最大限利用しようと、知恵を絞り、その中でそれに必要な道具も生まれてきた。
様々な手仕事の中で使われる道具は、無駄なく潤滑に人と自然を繋ぐ、そういう役割のものだったんじゃないかと思います。
そういった道具で行われる、その頃のやりとりは、破壊と再生のスピードが、そんなにかけ離れてなかったんじゃないかと思います。
でも人は、
もっと速く、もっと楽に、もっとたくさん。
を、追い求めて続けてきた。
その「技術の進歩」は、確かに「速さ」や「楽さ」や「量」を人間側に与えてくれるものだったと思います。
でも、進歩の過程で、昔はもっと人の心の中にあった思われる、
有限である自然物に対する配慮の心、
「頂いた最小限のものを、最大限に活用する」
という目線が抜け落ちてたから、
「必要分以上のロス」をどんどん垂れ流すことにもなり、
それは同時に、速く、楽に、たくさんの自然を破壊することが出来る、という意味にもなってしまったと。。
結果今、破壊が再生のスピードをものすごい勢いで上回ってる時代になっちゃってるんだと思います。
技術革新自体は、すばらしいことだと思いますし、人間の能力のほんとすごいとこだと思います。
これまで歩んできた歴史は、間違いじゃないと思いますし、むしろ必然であったように思います。
でも、その歴史を歩んできた結果、
「配慮が足りなかったな… 浪費しすぎた… このままではやばいな…」
というのが確実に分かってきてると思います。
誰もが。
だから、今からでも、これまで人間目線すぎた部分を修正し、もう一度「自然界の輪」の目線を加えていけば、
そういう方向に人間のすばらしい能力と知恵をを発揮すれば、
きっと、今の破壊スピードにストップをかけることが出来ると思います。
もう世の中、水面下では、そういった流れが出来はじめてるとは思いますが。
相変わらず水面では、
もっと成長、もっと消費。もっと便利に、もっと快適に。
私が、私が、私の国が!!!
って、やってますけどね。
早く世の中の常識が、変わればいいなと思います。
…と、こう書くと、冒頭の道具購入が、矛盾してきますよね…
でも、常々大事だと思ってるのは、
前述の破壊スピードにストップをかけられるのは、
何も大袈裟な政治政策とかじゃなくて、
「自分たち一人一人の日々の行動」
「自分たちの暮らし方そのもの」
だと思うんです。
ここまで大規模な破壊の現状からすれば、
とても小さいかもだけど、確実に、人ひとりが出来ることがあると思います。
むしろ、人ひとりの行動が変わらないと、破壊スピードが弱まることは、永遠にないと思います。
だから、どんな道具を、なんの為に使うのかってのを、よく考えることは、とても大事なことだと思うんです。
ただ便利になるからと、その目線だけじゃ、足りないと思います。
その道具が生産される過程のことや、使うことで与える影響(電気や燃料などランニング的なことなど)まで、考えた上で、自分がその道具を使うべきか、はたまた使うのを辞めるべきか。ということを考え、実行していくことが大事なんじゃないかな思います。
それは、衣・食・住、すべての場面で、あてはまることだと思います。
ただ、ほとんどの場面で負荷エネルギーに加担してしまってる現代で、
いきなりそれを、ゼロ、にするのは、到底無理だし、しんど過ぎるし楽しくないと思うと思います。
だから、そこはもうしょうがないとさせてもらって、ゆっくりゆっくり、出来ることから、シフトさせてもらおうと思っています。
無理のないシフトの中では、
便利 → 不便 のシフトの中にも、
不便 = 頭と身体とココロを使う、実は気持ちよくて楽しいこと
に、気付けるんじゃないかと思っています。
ほんの微々たるゆっくりのシフトでも、30年もすれば、それなりのシフトになってると思いますし、
その人数が増えれば増えるほど、全体に対する影響も、大きいものになってくると思います。
…なので、(ようやく話に戻りますが 笑)
今回の僕の道具購入・これからの使用は、
矛盾してるんじゃないか…と悩む部分もあるけど、
使用目的は、環境負荷エネルギーの少ない田舎生活を、無理なく続けていくため。と、
楽しく田舎生活を送ることで、それを見てもらうことで、田舎生活人口を増やすため。
ひいては、地球破壊スピードを弱めるため。
と、思わせてもらおうと思います。
それと、燃料の電気は、自分で作りますから。。
ということに。
その商品が開発・生産・流通される過程で起こる負荷エネルギーには、加担しているという事実は、後ろめたいこととして残りますけどね。
大袈裟かもしれませんが、考えはそのくらいまで及ぼしていかないといけないと、思っています。
そんなこんなで、今回は新しく購入した道具についてでしたが、
日々の中で、破壊エネルギーに加担してるなーと、思いながらも、その加担を止めれないことが、たくさんあります。
その最たるものが、車の使用。
まだ現状無しの生活は難しいと思いますが、無視できない要素だと思うので、なんとか無しで、楽しく快適に暮らせる方法はないものかな。。。
と、考えていきたいと思います。
これからも、ちょっとずつですが日々出来ることから、
不便 = 頭と身体とココロを使う、実は気持ちよくて楽しいこと
に、シフトを続けていきたいと思います。
17時帰宅。購入した道具の整理。その他片付け。
18時、子どもたちお迎え。
帰ってきて、夜ご飯。
今日は先日頂いた猪肉で猪肉カレー!!
ご飯を食べて、お風呂に入って、寝る前のお遊びをして、
21時半みんな就寝。
明日はまた、作業の一日にしたいと思います。
いろいろ考えることはありますが、ひとつひとつ形にしていく先に、
答えが見えてくるのかなと思います。
とりあえず大きな軸はブレないよう、日々を楽しんでいこう。。